【第7話】キーは届いた。でも、バイクが来ない。40歳のおっさん、人生で一番長い3週間。

バイク購入

バイクを買った瞬間から納車までの時間。

きっと誰もが一度は思う。

「なんで時間ってこんなに進まないんだろう。」

今回は、40歳のおっさんが人生で一番長く感じた3週間のお話です。


振り込みボタンを押す、その瞬間

休日の午前中。

銀行へ向かい、指定された口座へ購入代金を振り込んだ。

送金ボタンを押す指が少し震える。

「本当に買うんだな。」

ボタンを押した瞬間、もう後戻りはできなかった。

そして思わず笑ってしまう。

「ついに買っちゃった。」

でも、その笑顔の裏では別の気持ちもあった。

「実物も見ないで、本当に買っちゃったな……。」

今まで何台もバイクに乗ってきた。

でも、実車を見ずに購入するのは今回が初めて。

期待と不安が入り混じる、不思議な気持ちだった。

振込が終わると、お店へメールを送った。

「振り込みました。よろしくお願いします。」

いよいよ、自分のYZF-R25との物語が始まった。


お店から届いた一通のメール

しばらくすると、お店から返信が届いた。

「ご入金確認できています。ありがとうございます。

記入していただきたい書類を郵送いたしますので、お待ちください。」

その一文を見て、

「あぁ、本当に自分のバイクになるんだ。」

少しずつ実感が湧いてきた。


納車まで約3週間

お店から聞いていた納車予定は、およそ3週間。

普段なら3週間なんて、あっという間だ。

でも、この時だけは違う。

朝起きる。

カレンダーを見る。

「まだ1日しか経ってない。」

昼休み。

またカレンダーを見る。

「まだ今日だ。」

夜になる。

「あと20日もあるのか……。」

納車待ちの時間だけは、本当に時計が壊れているんじゃないかと思った。


待っている間も、やることはたくさんあった

まず取りかかったのはヘルメット。

20代の頃から使っていたSHOEIのフルフェイス。

久しぶりに箱から取り出してみると……

インナーパッドがボロボロだった。

国内の通販サイトを探してみた。

でも、すでに廃番。

「やっぱり買い替えかな。」

そう思った。

それでも諦めきれず、海外の通販サイトまで探してみると互換品を発見。

半信半疑で注文した。

届いて取り付けてみると……

見事に復活。

あの頃、一緒に走っていたヘルメットが、もう一度相棒として使える。

それだけで少し胸が熱くなった。


気づけば、用品が増えていく

納車までの間に購入したもの。

・グローブ

・インカム

・バイクカバー

・チェーンロック

そしてドラレコ。

……

これは今でも悩んでいる(笑)。

「あれも欲しい。」

「これも必要かな。」

気付けば毎日のように通販サイトを見ていた。

バイクはまだ来ない。

でも、家の中は少しずつバイク用品が増えていく。

そんな時間も、今思えば楽しかった。


妄想だけは、どんどん進む

まだバイクはない。

それなのに、

休日はどこへ行こう。

海へ行こうかな。

山もいいな。

美味しいラーメン屋を探そう。

Googleマップを開いては、近場のツーリングコースを調べる毎日。

そして……

なぜか、まだグーバイクも見てしまう(笑)。

「もう買ったんだから見なくていいだろ。」

自分でもそう思う。

でも気付くと開いている。

さらに、

「もっと安い車両が出てたらどうしよう。」

そんな余計な心配までしてしまう。

完全に習慣になっていた。


書類より先に届いたもの

契約後、必要書類をお店へ返送した。

6日後、

「書類を受け取りました。登録を進めます。」

という連絡が届く。

さらに3日後。

登録が完了し、

キーと登録書類を郵送したとの連絡。

しかも、お店は登録書類をPDFでも先に送ってくれた。

遠方購入で不安だった自分にとって、この気配りは本当にありがたかった。

そして翌日。

「本日、輸送会社の集積所へ搬入しました。」

という連絡。

「よし、もうすぐだ。」

そう思った。


キーだけが届いた日

さらに3日後。

自宅に封筒が届いた。

中には、

登録書類と……

YZF-R25のキー。

思わず手に取る。

カチャカチャ鳴らしてみる。

ポケットへ入れてみる。

また取り出す。

テーブルへ置く。

また手に取る。

完全に怪しい人だった(笑)。

でも、

肝心のバイクがいない。

キーはある。

書類もある。

なのに主役だけが来ない。


待っても、待っても来ない

キーが届いて5日。

まだ輸送会社から連絡はない。

「さすがに遅くない?」

心配になり、お店へ連絡してみた。

すると、すぐに輸送会社へ確認してくれた。

繁忙期ということもあり、輸送がかなり混み合っているとのことだった。

さらに、

「予定だけでも連絡を入れるよう伝えておきます。」

と対応してくれた。

売ったら終わりではなく、

納車までしっかり気に掛けてくれる。

そんなお店だからこそ、

「このお店にお願いして本当に良かった。」

そう思えた。


あと2日

その日のうちに運送会社から電話があった。

「2日後にはお届けできそうです。」

その一言だけで十分だった。

あと2日。

たった2日。

でも、その2日がきっと一番長い。

早く乗りたい。

早くエンジン音を聞きたい。

早くあの青いYZF-R25に会いたい。

そんなことばかり考えていた。


📝 今回のひと言

「納車を待つ時間は長い。でも、その時間さえ今思えば大切な思い出になる。」


読者のみなさんへ

納車待ちの期間、皆さんはどんな気持ちで過ごしましたか?

毎日バイクの写真を眺めていましたか?

それとも、用品選びに夢中になっていましたか?

ぜひ皆さんの「納車待ちあるある」も教えてください。


次回予告

【第8話】ついに納車!40歳のおっさん、10年ぶりにバイクと再会する。

待ち続けた3週間。

ついに、自宅へ一台のトラックがやって来る。

10年ぶりにまたがるバイク。

久しぶりに聞くエンジン音。

そして、納車されたYZF-R25に待っていた最初の仕事は……

**「黄砂まみれの車体を磨くこと」**だった(笑)。

40歳のおっさんのバイク復活計画、第一章はいよいよクライマックスへ。


40歳のおっさんのバイク復活計画 第7話 完

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